個人が大企業に真っ向勝負を挑んでも、まず勝てない現代。
特にリアルの世界では、資金力があれば様々な選択肢・戦略を実行することができます。
個人事業主・フリーランスの規模でいくら融資を受けたとしても大きな差が開いてしまう・・・
厳しい時代を個人事業主・フリーランスが生き抜くために重要なのは
「大企業が見向きもしないようなマイナーな業界で自分のポジションを確立すること」
私も小回りのきくローカル大道芸人として活動しているおかげで、大資本のライバルを相手にすることが一切ありません。
自分のアイデアひとつで大きな勝利を得られることができています。
今回はマイナーな業界での戦い方の第1回目として
<マイナーな業界で起業するメリット・デメリット>
について解説します。
メリット
1. 取引先に強い印象を与えやすい
マイナーな業界であるということは、その事業をやっている人自体が少ないのです。
営業先などでマイナーな業界としてどうお役に立てるかをアピールできれば、メジャー業界に比べて相手への印象を残しやすくなります。
仕事を得るためには「まず相手に覚えてもらう」ことが大切。
うまくニーズを作れることができれば、相手先からのお問合せは増えていくでしょう。
2. ライバルが少ない
マイナーな業界はその性質上、同業者のライバルが少なくなります。
ライバルが少なければ、
・仕事の取り合い
・価格競争
・スタッフ引き抜き
業界全体の体力を消耗させてしまうような争いになるリスクが大きく減少します。
業界全体におけるパイの大きさによってはデメリットになり得ますが、同業者同士での利益の奪い合いになるリスクは低いでしょう。
3. 需要を作れれば強い
ライバルが少ないということは、需要の掘り起こしができた場合に長期にわたって多くの利益を得られるということです。
同業者を出し抜くためのアイデアを考えて日々消耗したりすることなく、比較的平和な日々が訪れます。
4. 値引き競争が起こりにくい
同業者が多い場合には取引先が「相見積もり」を取られる可能性が高まります。
ライバルが少ないのであれば、そのリスクを減らすことができます。
値引き競争になった場合には同業者同士で疲弊することにもなりかねません。
相見積もりを取られる可能性は低ければ低いほどいいでしょう。
デメリット
1. 単価を上げづらい
同業者が少ないことはデメリットにもなり得ます。
通常、業界として顧客に与えられる価値が高ければ高いほど単価アップに繋がります。
マイナーな業界であれば少ない人数で業界としての価値を上げる活動をしなければなりません。
2. ニーズを作れるか予想しづらい
マイナーな業界であれば競争が起こりにくいため、「革新的な取り組み」が起こりにくい。
より高みを目指して新たな取り組みをしようと思っても「前例」が無いことが多いです。
事前にビジョンを描きにくいため、失敗リスクが上がります。
3. 自分でゼロから市場を開拓する必要がある
ライバルが全くいない場合、自分のチカラで市場に価値をPR・認知してもらう必要があります。
メジャー業界であれば顧客側にも事業内容を理解してもらいやすいのですが、マイナー業界であればゼロベースでの説明が必要となります。
そのためのコストや手間・時間がかかることは事前に知っておきましょう。
4. 同業者との競争が起こりにくい
同業者との競争は悪い事ばかりではありません。
競争する中でイノベーションが起こり、商品価値がより高まる効果が期待できます。
マイナーな業界においての商品改良は、比較する相手がいない分モチベーションが上がりにくいです。
5. 代打を頼める同業者が少ない
繁忙期や休業時に代打を頼める同業者がいない場合、せっかく生まれたニーズを見逃すしかなくなります。
もしお客様がその穴埋めを他の業界に求めた場合、大きな機会損失です。
ライバルが多いことは悪いことばかりではないのです。
まとめ
ここまで解説した通り、マイナーな業界での起業はメリット・デメリットがあります。
顧客に覚えてもらいやすく、需要を掘り起こせれば事業が安定しやすいのは大きなメリットです。
しかもその状態が長期的に続きやすい。
反面、特に初期の営業においてデメリットが多くあります。
収益を生み出せるようになるまで比較的多くの時間がかかるため、その覚悟を持ったうえで頑張る必要があります。
ですが最初に書いた通り、厳しい競争の中で個人が生き抜くためにはマイナーな業界で戦うのが最も戦いやすいのは確かです。
「大手にとっては旨みがないから手を出さない分野」
見つけることができれば脱サラの成功確率が上がります。
<あわせて読みたい>
コメント