脱サラとは完全に自由な選択をすること。
目の前には様々な道が広がっていますが、大きく分けて2パターンあります。
・サラリーマン時代と同業種での独立
・別業種に進出する起業
どちらを選択するかによって苦労する部分が違います。
今回は、異業種で脱サラするメリット・デメリット & 同業種での脱サラの注意点 について解説します。
異業種で脱サラするメリット・デメリット
<メリット>
・新鮮な気持ちで取り組める
・複数の業種のノウハウが貯まる
・職務経験とのシナジーが生まれる
・自分でノウハウを貯める能力が高まる
一つの業界の中だけで生きていると、業界の常識の範囲内でしか動けなくなります。
異業種を経験することで違う視点も持てるし、2つ以上の業種のノウハウが合わさって独自性の高い商品が生まれるかも?
会社にいると先輩や上司からノウハウを教わる機会がありますが、起業する場合は自分のチカラで勉強する必要があります。
「イチから勉強するにはどういう方法を取ればいいのか?」
この経験ができれば、以後どんなジャンルでも自分で勉強したり情報を取得する能力が高まります。
令和の時代に個人事業主・フリーランスになるというのは、ビジネスモデルの短命化に対応することです。
常に時代の変化に合わせて新しい情報や知識を入れる必要があります。
異業種・同業種 どちらの道を選んでも、一生勉強し続けることになります。
この事は肝に銘じておきましょう。
<デメリット>
・サラリーマン時代の経験を活かしづらい
・人脈がない状態からのスタートとなる
・勉強するため、新たにコストがかかる
・必要な備品等についてイチから揃える必要がある
異業種での起業の場合、特にスタート時において 自分が築いてきたキャリアを活かしづらい のが弱点です。
全てにおいてイチからのスタートになる可能性が高いです。
自分のサラリーマン時代のキャリアが活かされるのは、起業した分野が軌道に乗ってからになるでしょう。
基礎ができていて初めて応用に進めるのです。
ゼロからスタートになりますから、勉強教材や必要備品購入など多くの費用がかかります。
情報がなければ、自分に合った道具を試す必要もあるので、その点を事前に意識しておきましょう。
同業種での脱サラの注意点
1. 勤め先は敵対関係になるのか
いくら長年一緒に仕事してきた仲間とはいえ、脱サラする際の状況次第では
「古巣がライバルになる」
ことも考えておきましょう。
コンペ案件で元同僚と顔を合わせる事もありえます。
それがイヤなのであれば、エリアを変えるなどの対応 を検討してもいいでしょう。
2. 既存の顧客とは取引できるのか
この点については脱サラする前に雇用契約書を確認しておくと良いです。
ただ、契約上の縛りが無くても 業界ルールという暗黙の了解 も存在しているため雇用契約書に書いて無くても制限を受けることも想定されます。
気になる方は弁護士などに相談した方がいいかも知れません。
3. 干されるリスクはないか
元職場との関係性はあくまでもビジネス。
脱サラした人間に対して仕事が回らないような動きをされる可能性もゼロとは言えません。
脱サラしたばかりの状態だと、資金力で元職場に勝てないケースの方が多いです。
事業はスピードが命。
トラブルが起こった時こそ思考停止しないよう、先手を打てるように。
最悪を想定して対策を打っておいて損する事はないので、事前に対策を考えておきましょう。
4. サラリーマンに戻る場合、古巣 or 同業他社に戻れるか
もし脱サラが失敗した場合、同業のサラリーマンに戻ることも頭にあるのなら戻れるかどうかも想定しておきましょう。
「職場の方々とは良い関係性を築いているので、出戻りしようと思えば歓迎されるでしょ」
そう決めつけてしまうのは危険です。
仲間が脱サラしてライバルになる。
関係性が変わるので、リスクとして頭に入れておくと良いです。
まとめ
同業種・異業種 どちらで脱サラするにしても、日々の勉強は必須です。
どうせリスクある道を選ぶなら、「自分のやりたい事・好きな事に取り組む」方がモチベーション高く取り組めると思います。
(好きな事を仕事にするデメリットはありますが、それは別の機会に解説予定)
同業種で脱サラする場合には、元職場や既存の取引先との関係性が変わる可能性があることを事前に頭に入れておきましょう。
もしそうなった場合には早めの対策を打てばダメージを最小限にできます。
あなたがしたいのは 「独立」「異業種での起業」どちらですか?
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