私は学生時代、「ジャグリング部」を創設しました。
それから17年、今でもその部活は存在しています。
(コロナ禍により思うように部員勧誘ができず最近は苦戦してますが)
自分で作った部活に11年後、コーチとしてカムバックする日が来るとは思っておりませんでした。
この経験を通して、「教育者」という立場の難しさと奥深さ を知ることになったのです。
今回は、7年ほど教育者をして得た経験・知識をまとめました!
指令: 廃部寸前の状態を立て直せ
2016年、ジャグリング部顧問の先生から私に連絡がありました。
内容を平たく言うと「自分で作った部活、自分で責任を取りなさい」
部活というもの「創設メンバーと関わりのあった世代が卒業するまで」は熱量高く活動できるものです。
部活を作った人たちには アツい思い があるため、創設メンバーと関わりを持った部員には熱量が伝わるものです。
問題なのは、その後です。
明らかな モチベーション低下 が起こり、
・ルールを厳しくしてスパルタになるか
・ゆるく活動する部活になるか
大半は、これら2極化する傾向 があります。
我がジャグリング部は後者になっていました。
マイナーな種目であることもアダとなり、部員獲得がうまくいかずに廃部の危機を迎えている中で私が召喚されたのです。
プレイヤーとコーチ、それぞれ別の能力が必要
よく言われていることですが、プレイヤーとして一流でもコーチとして一流であるとは限らない。
実際にコーチを務めてみると、これは間違いないと実感しました。
なぜなら 教えるものは技術だけでなく、モチベーション維持やマインドセットなどのメンタル面を教える必要があるからです。
他者のメンタル面強化についてプレイヤー時代に経験は無いのが普通です。
教育における大事なこと3つ
1. 教育とは「画一的でないこと」
経験として自分に合っていた「育成カリキュラム」
それが教え子たちに画一的に適用できることは無いと思った方がいいです。
なぜなら人には「個性」があり、それぞれに合ったペースというものがあるのです。
また、長所は鍛えると伸びやすいが短所は伸びにくい。
長所の更なる強化と短所の補い、どちらに重きをおくかの判断もケースバイケース。
教え子の立場に立って、コーチとしての自分を「客観視」することも大切。
教育というものに携わった時点で、それまでのプレイヤーとしての経験がいくらあったとしても
「レベル1」に戻ってしまうのです。
(ドラクエ3の転職システムのようなものです)
2. 教育とは「忍耐」
いくら綿密に立てたカリキュラムがあったとしても、それを実行していくのは「教え子」です。
言い方を変えれば「教え子」が主役であり、その子たちの人生なのです。
教え子たちの人生において部活以外の事で悩むこともあるでしょう。
反抗期を迎えることもあるでしょう。
だからこそ、教育者には 忍耐 が必要なのです。
どんなにキツイ仕打ちを受けても感情的になってはいけません。
「なぜ」その行為をおこなったのかについて考察し、最良の対応を考えるべきです。
3. 教育とは「信頼すること」
教育には 忍耐 が必要だと述べましたが、何も頼りにせずに耐え忍ぶのはコーチの精神的にもキツいものがあります。
何を拠り所にすればよいか。それは 「教え子への信頼」です。
<この子は将来きっと大きく育ってくれる>
この思いを胸に、未来に目を向けることです。
愛情を注げばいつか必ず期待に応えてくれる、そう信じるのです。
ですが見返りを求めてはいけません。
万が一期待を裏切られたとしても、それを受け入れる度量の広さが必要です。
そう、その過程がコーチとしての自分も成長させるのです。
コロナ禍が壊す教育現場
2016年から4年間「教育」に向き合い教え子たちを信じた結果、教え子たちは期待に応えてくれました。
部活も何とか立ち直り、部員も増えてきました。
そんなタイミングで襲ってきたのが コロナ禍。
コロナ禍により教え子たちの接触機会は失われました。
一番難しかったのは「モチベーションの管理」
せっかく教え子たちがやる気になったタイミングで襲い来る感染の波。
ほとんど全ての出演機会を奪われていきました。
コロナ禍という危機をどう乗り越えるのか。
教育者として課題は多そうです。
まとめ: 教育者として最も大切な信念
教育者は「人の上に立つもの」ではない。
あくまでも「教え子と一緒に成長していく」ものです。
私もまだまだ未熟ですが、これからも「教育」というものを考え続けていきたいと思います。
コメント