脱サラを相談した時に良く言われる言葉
「脱サラなんか絶対に成功しないよ」
「社会人なら、どんなにツラくても最低〇年は勤めないと他じゃ通用しないよ」
これらのフレーズ。
一見すると正論のように聞こえますが、実際には 経験していない人間が想像で言ったもの に過ぎません。
脱サラという不安な道について検討していると周りの意見を求めたくなりますが、その相手がサラリーマンではダメです。
その理由5つ、解説します。
1. 多くのサラリーマンは起業未経験
大前提・・・ サラリーマンの大半は「起業未経験」
そもそもサラリーマンと事業主では働き方が全く違います。
起業について相談を受けても、サラリーマンから見た起業について意見を言うしかできません。
ですが、最も大事なのは起業をした方の「生きた経験談・アドバイス」です。
もちろんアドバイスや様々な意見を聞くことは大切です。
それらは起業家を探して聞くようにしましょう。
2. リスクがある意見を言うのは難しい
安定したサラリーマンから見た「起業」はリスクまみれの怖い道です。
だからこそ、出てくるアドバイスは「守り」に関する意見です。
想像してみてください。
起業について人からアドバイスを求められたらどうしますか?
「相手の起業を後押しして、もし失敗されたら責任感じる」
こう感じるでしょう。
そうなれば無難な意見しか言えないと思いませんか?
もし相談者さんに起業を大成功させられる要素があったとしても、周りから「否定」されたら検討する事さえしないかも知れません。
人から受けるアドバイスは「無難なもの」である傾向があることを知っておきましょう。
3. アドバイスする側は結果について保障しない
脱サラについて、万が一失敗したら誰のせいですか?
仮に他人から勧められて決めたものだったとしても、決断するのは自分自身。
人は結果に対して責任をとってくれません。
ならばどうすればいいか。
「アドバイスはあくまでも自分の意思決定をする上での参考にしかならない」
この前提を忘れないようにしましょう。
結果について責任をとれるのは自分自身のみ。
4. 現状維持バイアスの罠
現状維持バイアス 「人間が潜在的に持っている偏見・先入観で、現状の状態を維持する方向に働く心理的効果」
人は 現状維持の状態 を心地よく感じるようにできており、他の効率的で優れている可能性がある選択肢が目の前に現われても、今と同じ状態を維持するような選択肢を選ぶ傾向があります。
起業をする上では、このバイアスが判断を曇らせます。
周りのアドバイスを聞くうえで知っておくべきでしょう。
5. 失敗者の事例は目立つ
人間には常に失敗に対して恐怖を抱く性質があります。
原始の時代から常に身を守るために必要な防衛本能です。
だからこそ「他の人が失敗した話」は重要なケーススタディとなります。
印象的なので、成功イメージよりも失敗イメージの方が強く心に残ります。
その事を頭に入れて、感情を抜きにして冷静に人のアドバイスを聞くようにしましょう。
まとめ:自分の人生に責任を持てるのは自分だけ
昨今のビジネスモデルは短命化しており、起業をするのであれば世の中の動きに合わせて変化し続ける事が大切です。
言い方を変えれば、周りにいるサラリーマンによる「守りのアドバイス」を素直に受け入れる方は起業に向いておりません。
そういう意味では脱サラ失敗者を減らす役割を担っているのかも知れません。
言うまでも無く、起業が必ず成功するわけではありません。
だからこそ他人のアドバイスをもらっても
「最終的に決めるのは自分、責任取るのも自分」
というマインドを大切にしましょう。
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