先行者メリット・デメリット & 先行・後発両方の強みを活かす方法

マイナーな業界での戦い方
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マイナーな業界に進むメリットとしては
「ライバルが少なく、先行者利益を得やすい」
ことが挙げられます。

他が手を付けていない全くの新規事業を見つけることが比較的容易です。
もちろんデメリットもあり、分野によっては後発の方が有利になります。

・先行者利益を得るメリット・デメリット
・先行者・後発者両方の強みを活かす方法

について解説します。

先行者利益を得るメリット・デメリット

メリット

市場シェアを大きく取りやすい

その分野のパイオニアとなればライバルがいないため、市場シェアを100%取れます。
もちろん後発の事業者が現れてシェア率は下がりますが、後発がシェアを先行者より大きく取るためには多くの労力が必要です。

シェアを大きく取れれば
☆値引き競争の過熱を避けられる
☆原材料費高騰に伴う値上げをしやすい
☆販売量増に伴う開発力が上がる
などのメリットを得られます。

これらに魅力を感じるのであれば、ぜひ未開拓分野に手を伸ばして先行者利益を得ましょう

その業界の代名詞となりやすい

市場シェアを大きく取れるということは
「自分の事業名がその分野における代名詞になり得る」
ということです。

例えば…
戦車などの足回りは「キャタピラー」と呼ばれがちですが、正式名称は「クローラー」です。
「キャタピラー」はアメリカにあるクローラーを開発した「キャタピラー社」の社名からきています。

<代名詞となる>ということは、広告・マーケティングの面で非常に有利です。
現代においては、ユーザーがSNS検索をした際に上位表示されやすくなります。

メディア戦略をとりやすい

「先行者利益」と「メディア受け」、この2つは非常に相性がよいです。

※参考記事

テレビ等に取り上げてもらうための「メディア受けする要素6つ」
お客様に認知してもらうための方法の一つ「メディア活用」。 テレビ・ラジオ・新聞・雑誌から取材を受けるメリット・デメリットと、取り上げてもらうための方法についてまとめました。 また、私が実際にメディアから取材を受けた方法についても書いております。

通常、メディアに取り上げてもらおうとした場合には多額の広告費をメディアに支払う必要があります。
メディア側から取材依頼をもらえればメディア出演分の広告宣伝費を抑えることが可能となります。

デメリット

後発にマネされるリスクがある

後発のメリットは、先行者のマネをすることで参入時のコストを抑えることができる点です。
せっかくコストをかけて開発しても、そのノウハウがマネされやすいものであった場合に類似品が出回りやすくなります。

このコストを抑えた分、先行者の市場シェアを取りにいけるため注意が必要です。
真似されやすいような分野で先行者利益を取ろうとした場合、注意が必要です。

認知されるまでの労力が大きく、コストがかかる

「まだ誰もやっていない」からこそ先行者利益が得られるため、まずは購入するメリットを広く世間に認知させる必要があります。
広告宣伝だけでなく、魅力的な商品の開発・プレゼン力・営業力など様々な能力が要求されます。
外注化も可能ですが、結果が出ていない状態で大きなコストをかけるのはリスクが大きくなります。

成功の可能性を事前見積しにくい

「先行者利益を得る = 参考となる事例が少ない」
他の事業の事例を参考にしようとしても該当箇所を見つけるのに苦労します。
ましてや類似事例を見つけるのはほとんどムリでしょう。

いくら机上で綿密に練られたものを考えても、その通りに行くとは限らないのがビジネスです。
その点、始める前の成功確率の見積もりはどうしても荒いものになりがちです。

先行者・後発者、両方の強みを活かす方法

「先行者利益を得つつ、後発の利益も取れる」という夢のような方法も業種によっては存在します。
個人的にオススメなのが「都会の事例を参考にして田舎で先行者となる」ことです。

※参考記事

【地域ごとの特性を知る】マイナーな業界探しのヒント「エリア変更」
様々な角度から検討した結果、 <マイナーな業界探しに行き詰った> こういう方は「事業をするエリア」について考えてみると突破口が見いだせるかも知れません。 この点について解説します。

この方法であれば、都市部で行われている最先端の事例を後発として学びつつライバルのいないエリアを見つけて戦えばリスクを大きく減らせます。
ただ、この方法はインターネット上で仕事ができるような分野では不可能です。

昔ながらの「ローカルの強み」を活かせるような業種であれば、実行できる可能性があります。

まとめ: 事業によって先行者・後発者の立場を使い分けるべし

先行者利益のメリット・デメリットについて解説しましたが、「後発者利益」についてはこの逆だと考えてもらって大丈夫です。
自分がやろうとしている新事業について、どちら側で挑むのが有利となるかを考えてケースバイケースで挑みましょう。

エリア変更も選択肢に入れると、より可能性が広がるので是非検討してみてください。

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