大道芸グッズ実店舗の運営失敗から学ぶ、撤退理由と教訓3つ

経験から学んだこと
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現在は大道芸人として生きている私ですが、2015年から2年間ほど
「ジャグリング・マジック・バルーン道具販売のお店」
を運営しておりました。

きっかけ・内容

日頃お世話になっている取引先の方から、
「お店に使える空き店舗があるんだけど、やってみない?」
とお誘いを受けたのが始まりでした。

「店舗+駐車場家賃を無料にする代わりに、取引先の支店として先方が用意した商品の受け渡し業務を引き受ける」という条件だったので
低リスクで店舗経営が学べると思い、やってみることに。

運営は同じエリアで活動するマジシャン・バルーンパフォーマーと3人での共同運営という形でスタートしました。
お店のDIYリフォームから卸売業者さんとの交渉・契約まで慣れない事に四苦八苦しながら、なんとかお店をオープンさせました。
8畳ほどのスペースをうまく活用し、インテリアにこだわり、サーカスをテ―マにしたセレクトショップ。

狙った客層としては「未経験・初心者に向けたお店」
宴会の余興をなんとかしなければ! というニーズを掘り起こしたい!

実際に店舗経営をしてみると、学べる事が多かったです。

・価格設定
・在庫管理
・商品ラインナップの検討
・店内清掃の大変さ
・お釣りを用意しておく大変さ
・シーズンごとに店内装飾を変える大変さ

などなど…本来は店舗営業にランニングコストが重くのしかかるハズのところを、光熱費程度で運営できているので
<低コストで実践勉強>できたのは大きいと感じています。

2年で撤退

結局はこのお店を2年で畳むことになりました。
理由としては

・店舗の大家さん都合
・ジャグリング道具は壊れにくいため、リピーター獲得に苦戦
・ジャグリング人口の少なさによる認知度の低さ
・立地条件の悪さ

など、いくつかありました。
事業としては失敗しましたが、トータルの収益で考えると
「+数十万円の収益」で撤退できました。
(自分の人件費を除いているので、実質マイナス)

普通なら店舗運営に失敗すると多額の損失を抱えるケースが多いので、金銭的損失を抱えずに店舗運営の経験ができたのは良かったのだと思っております。
(人生、何事も勉強!)

以下、店舗運営で得た教訓についてまとめました。

得た教訓3つ

教訓1.ニーズに合わせた立地が大事

「店舗の家賃無料」からスタートしたのが失敗の最大の原因でした。
お店の場所が<郊外の住宅地の中>

店舗経営の基本として「集客に大きな影響を与える立地条件が大事」といわれます。
ランニングコストの安さを重視した結果、集客に苦戦しました。

お店の前の交通量はほとんどなく、通るのは近隣住民だけ。
店舗運営での「通りすがりに方に認知してもらえる」というメリット皆無 でした。

店舗運営において一番最初に検討すべきは
「ニーズに合った立地条件選定」

間違っても家賃の安さを第一に考えちゃダメですよ(笑)

教訓2.共同運営のメリット・デメリット

「パフォーマー3名での共同運営」
店舗経営で共同経営する際は以下のメリット・デメリットについて絶対に知っておくべきです。

<メリット>
・店舗運営コストを負担し合える
・経営者としての馬力が倍加される(経営側はモチベーションが高い)
・意思決定の際、多角的検討ができる
・互いの不得意分野を補い合える
・責任の重さを分け合える
<デメリット>
・自分の意志だけで判断・意思決定ができない
・問題が発生した場合に責任の所在が曖昧になる
・共同経営者間で資金力・地位の高さに差がある場合、揉めやすい
・共同経営者間で立場の差が無い場合も、揉めやすい
・自分だけの意志で事業拡大・撤退ができない
・経営者同士の関係性が悪化しやすい

個人的には「メリットよりデメリットの方が大きい」と思っています。

教訓3.ルール化の必要性

人はそれぞれ思想や大事にしている事、長所短所が違います。
それを踏まえると、誰がリーダーかハッキリしない曖昧な状態だと間違いなく揉めます。
(対等な条件での共同経営の方がより揉めそうですね)

もし共同経営をするのであれば、スタート前の詳細なルール化が必須です。
口頭だけでなく、明文化しておかないと「言った・言わない」の水掛け論になります。

事前に決めておく内容としては

・運営方針
・役割分担
・意思決定ルール
・出資金額の比率
・利益分配
・緊急の場合の対応
・脱退する時のルール

他にも業種ごとに個別に様々なケースを想定して詳細にルール化することが必要です。
揉めるのを防ぐためには不動産を借りる時の賃貸契約書並みの文量にしないといけないのではないかと思います。

まとめ :店舗運営はスタートで勝負が “ほぼ” 来まる

店舗運営をやってみた感想は「スタートした時点で事業が成功するか分かる」でした。
売上の最高額を記録したのは「オープン最初の月」
共同運営のルールを最初の時点で明確化してなかったので”かなり”揉めました(笑)

立地条件の悪いところで始めると、色んな施策を打っても焼け石に水。

店舗経営を考えている方は「スタート前の綿密な検討」マストです!

管理人の自己紹介
<管理人プロフィール> 出身:鹿児島県鹿屋市,拠点:宮崎県宮崎市 某大手企業を6年で退職、プロ大道芸人として2014年から活動してます。 脱サラした経験から得た知識・ノウハウを日々ブログで発信しております。

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